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カラーの薬剤代、8,000円のメニューで996円だった。これは高いのか

2026年8月26日

画面をまだ開いていない方は、ここから開けます。画面を開く →

「材料費・薬剤の1施術あたり原価」の画面は開いた。そこから先で、手が止まっていませんか。

以下、8,000円のカラー(リタッチ)に、カラー剤1剤(1本2,400円・100g)を40g、オキシ(2剤)(1本600円・1,000mL)を60mL使うお店を例に書きます。

打ったのに答えが出ないだけなら、下の「『必要な数字がまだ入っていません。』から動かないとき」へ先に飛んでください。

打つ欄は、答えの下にあります

画面を開くと、いちばん上に枠が1つ出ています。見出しは「1回あたりの材料費」で、中にはこう書かれています。

必要な数字がまだ入っていません。

この枠は、打ち込む場所ではありません。答えが出る場所です。 打つ欄はこの下です。画面を下に動かしてください。

枠のすぐ下に、保存についての小さな注記が2行あります。その下から欄が始まります。上から順に、こう並んでいます。

  1. メニューの価格(税抜・円)
  2. メニュー名(任意)— 答えの上に出るだけです
  3. ここで線が1本入って、材料の1つ目(4つの欄)
  4. もう1本線が入って、材料の2つ目(同じ4つの欄)
  5. [材料をもう1つ足す]というボタン

材料の欄は、最初から2つぶん出ています。 材料が1つしかないなら、2つ目は空のままで構いません。空のままなら、何も起きません。

必ず打つのは、材料1つにつき3つです

材料1つぶんの欄は、上から4つ並んでいます。1つ目の材料に、こう打ちます。

  1. 材料の名前(任意) → カラー剤 1剤(空のままでも構いません。内訳の行の頭に出るだけです)
  2. 使う薬剤・材料の 1本あたりの仕入れ価格(税抜・円) → 2,400
  3. 使う薬剤・材料の 1本あたりの容量(g / mL) → 100(右どなりの、単位を選ぶ小さな箱はあとで触ります)
  4. 1回に使う量(g) → 40

下の3つ(仕入れ価格・容量・1回に使う量)が、必ず打つ欄です。 どれか1つでも空だと、その材料は計算に入りません。

材料の1つ目。名前カラー剤 1剤、仕入れ価格2,400、容量100g、1回に使う量40が入っている
画面の見本です。

ただし「1本あたりの容量」だけは別です。 ここが空のまま打ちかけになっていると、その材料だけでなく、ほかの材料の答えまで消えます。(下の「『必要な数字がまだ入っていません。』から動かないとき」)

メニューの価格は、空のままでも金額は出ます。 空のままだと「1回あたりの材料費 960円」までは出て、価格に対して何%か、いくら残るかが出ません。 先に材料を打って、あとからメニューの価格を足しても構いません。

数字の欄は、打っている最中からカンマが自動で入ります。 2,400 と見えていれば、それで正しいです。カンマを自分で打つ必要はありません。

1つ目の材料の「1回に使う量」の下にだけ、小さな字で4行出ています。

プッシュの回数で数えている場合は、mL(g)に直して入れてください。

1プッシュの量は、容器によって違います。目安の数字は置いていません。

計量カップに10回押し出して、その量を10で割ると、1プッシュの量が分かります。

(例:10回で30mLなら1プッシュ3mL。10プッシュ使う施術なら「30」と入れてください)

この4行は、1つ目の材料の下にしか出ません。 2つ目・3つ目の材料にも、同じことが当てはまります。

2つ目の材料は、単位を mL に変えます

オキシは mL で数えます。単位は、材料ごとに選びます。 1つ目を g にしたまま、2つ目だけ mL にできます。

「1本あたりの容量」の欄の右どなりに、「g」と出ている小さな箱があります。押すと「g」と「mL」の2つが出るので、mL を選んでください。

選ぶと、そのすぐ下の欄の見出しが「1回に使う量(mL)」に変わります。 ここが変わっていれば、切り替わっています。

材料の2つ目。容量の右どなりの単位の箱をmLにすると、その下の欄の見出しが「1回に使う量(mL)」に変わり、60が入っている
画面の見本です。

2つ目の材料には、こう打ちます。

  • 材料の名前 → オキシ(2剤)(この記事の後半の内訳と同じ名前にしてあります)
  • 1本あたりの仕入れ価格 → 600
  • 1本あたりの容量 → 1,000(単位は mL)
  • 1回に使う量(mL) → 60

材料を足せるのは1回だけ。消すボタンはありません

材料の欄は最初から2つ、[材料をもう1つ足す]を押すと3つになります。3つが上限です。押した時点で、このボタンは画面から消えます。

足した行を消すボタンは、ありません。 要らなくなったら、その行の「1本あたりの仕入れ価格」と「1回に使う量」の2つを空にしてください。 その2つが空なら、計算からも内訳からも外れます。名前と容量が残っていても構いません。

996円は、打つ場所の上に出ます

2つの材料が埋まると、画面のいちばん上の枠に答えが出ます。打った場所ではなく、上に戻って見てください。

1回あたりの材料費 996円

メニューの価格に 8,000 を入れていると、そのすぐ下にこう足されます。

メニューの価格 8,000円 に対して 12.5%。

残るのは 7,004円 です。

さらに下に、2行。

入れた材料だけの金額です。シャンプー剤・タオル・電気・水道は入っていません。

人の時間は入っていません。技術料の原価ではありません。

この4行は、答えが出ているときだけ出ます。「必要な数字がまだ入っていません。」が出ているあいだは、1行も出ません。

メニュー名に「カラー(リタッチ)」と入れると、枠の見出しが「カラー(リタッチ) 1回あたりの材料費」に変わります。変わるのは見出しだけで、金額は動きません。

カラー(リタッチ)1回あたりの材料費996円。メニューの価格8,000円に対して12.5%、残るのは7,004円と出ている
画面の見本です。

メニューの価格を入れていると、枠の下にもう1つ、次の行き先を書いた枠が出ます。

メニューの価格に対する12.5%を、次は「損益分岐の月商」の「材料費率」に入れます。この材料費のまま、毎月いくら売れば赤字にならないかが出ます。よく出るメニューで出した%を、お店の目安として使ってください。

この枠は、メニューの価格が空だと出ません。

「必要な数字がまだ入っていません。」から動かないとき

この画面は、どの欄が足りないかを言いません。 ここだけ、自分で見にいく必要があります。理由は2つです。

1つ目 — 3つそろった材料が、1つも無い。

仕入れ価格・容量・1回に使う量。この3つがそろった材料が1つも無いと、答えは出ません。

2つ目 — 打ちかけの材料に、容量だけが空になっている。

これがいちばん多い止まり方です。

1つ目の材料を最後まで打って 960円 が出たあと、2つ目の材料の仕入れ価格に 600 とだけ打つ。

その瞬間、出ていた960円が消えて、「必要な数字がまだ入っていません。」に戻ります。

2つ目の材料に仕入れ価格600だけを打つと、出ていた960円が消えて「必要な数字がまだ入っていません。」に戻っている。2つ目の容量の欄は空
画面の見本です。

2つ目の「1本あたりの容量」が、まだ空だからです。

容量が空の材料が1つでも打ちかけになっていると、画面はどの答えも出しません。 1つ目が完成していても関係ありません。

直し方は2つです。2つ目の容量に 1,000 を入れるか、2つ目の仕入れ価格を空に戻すか。どちらでも、1つ目のぶんの960円が戻ります。(996円になるのは、2つ目の「1回に使う量」に 60 まで入れたときです。)

もう1つ、気づきにくいものがあります。

容量は入っているのに、仕入れ価格か1回に使う量のどちらかが空のときは、その材料が黙って計算から外れます。答えは出たままです。

材料を2つ入れたつもりなのに金額が小さいときは、下の「内訳」の行数を数えてください。 出ていない材料が、外れている材料です。

内訳と計算式は、打つ場所の下です

上の枠だけを見て閉じないでください。 欄より下に、まだ続きがあります。画面を下まで動かしてください。

答えが出ていると、まず「内訳」が行で出ます。

 カラー剤 1剤 2,400円 ÷ 100g × 40g = 960円

 オキシ(2剤) 600円 ÷ 1,000mL × 60mL = 36円

 合計 996円

材料の名前を空にしていると、行の頭に名前が出ません。 材料が2つ以上あるときは、名前を入れておくと、どの行がどれか分かります。

その下に「計算式」が3行。

1行あたり = 1本あたりの仕入れ価格 ÷ 1本あたりの容量 × 1回に使う量

合計 = 各行の合計

原価率 = 合計 ÷ メニューの価格

画面が「原価率」と呼んでいるのは、上の枠に出た「12.5%」のことです。 この記事では「メニューの価格に対して何%か」と書いているものと、同じ数字です。

その下に[この画面で分からないこと]というボタンが1つ。これは畳んであります。押すと6行開いて、もう一度押すと閉じます。(開いているあいだ、ボタンの字は「閉じる」に変わります。)

いちばん下に「前提」が5行。ここに、この記事でいちばん大事な1行が入っています。

混ぜて余った分・捨てる分も「1回に使う量」に入れてください

なぜこれがいちばん大事なのかは、この記事の後半(「動くのは仕入れ値ではなく、捨てている分」)に書いてあります。

そのさらに下に、良し悪しの線について1行あります。これは、この記事の最後にもう一度出てきます。

「計算式」「この画面で分からないこと」「前提」の3つは、数字を1つも入れていなくても、最初から出ています。

いちばん下の2つのボタン

画面をいちばん下まで動かすと、ボタンが2つ並んでいます。[この結果を印刷・PDFにする]と[この計算を残す]です。どちらも、上の枠に答えが出るまで押せません。 押せないあいだは、ボタンの横に「数字を入れると押せます」と出ています。

[この計算を残す]を押すには、無料の会員登録が要ります。ここまでの計算は、登録しなくても全部出ます。 登録は無料で、月額のお支払いは要りません。

押す前に、2つ知っておいてください。

1つ目。この画面は、残した記録を画面に並べません。 先月の996円と今月の996円を、この画面で横に並べて見ることはできません。残した記録は、あとからご自分の記録の一覧で開く形になります。

2つ目。無料の会員の方がこの画面で残した記録は、ほかの画面と1つの枠を分け合っています。 別の画面で[この計算を残す]を押すと、「いま残っている『◯◯』と入れ替わります」という確認が出て、[入れ替えて残す]を押すと、この画面の記録が消えます。 別の枠を持っているのは「今月の締めの1枚」と「今月の歩合の支払額」の2本だけで、この画面は入っていません。 月額980円のご契約にすると、1,000件まで残せます。

確認の文に出ている名前で、判断しないでください。 そこに出るのは「いま持っている記録のうち、いちばん新しい1件」の名前で、実際に消える記録とは違うことがあります。 上の2本以外の画面で押したのなら、消えるのはこの画面の記録です。

登録しないまま使っているあいだ、欄の上の注記にはこう出ています。

入力した内容は、いまお使いの端末の中だけに残ります。

当社のサーバには送られません。ほかの端末には移りません。無料の会員登録をすると、[この計算を残す]で残せるようになります。

押さないかぎり、打った数字がどこかに送られることはありません。

この画面で必ず打つのは、材料1つにつき3つです。止まりやすいところは、答えが打つ場所の上にあることと、容量が空の材料が1つあるだけで答えが全部消えることの2つに集まっています。答えが出なくなったら、最後に触った材料の容量の欄を見てください。

ここから先は、出た996円をどう読むかです

美容室の話です。スタイリスト3名、メニューはカラーのリタッチ、価格は8,000円(税抜)。

この1回で、薬剤にいくらかかっているか。

996円でした。価格に対して12.5%。残るのは7,004円です。

この12.5%を見て「高い」と思うか「そんなものか」と思うか。ここは判断を間違えやすいところなので、先に中身を分けます。

996円の中身は、ほとんど1剤だった

内訳はこうなります。

  • カラー剤 1剤 2,400円 ÷ 100g × 40g = 960円
  • オキシ(2剤) 600円 ÷ 1,000mL × 60mL = 36円
  • 合計 996円

996円のうち、960円が1剤です。96%が1剤で、オキシは4%。

ここが分かると、やることが1つ減ります。オキシの仕入れ値を交渉しても、1回あたり数円しか動きません。値段の話をするなら、相手は1剤です。

「材料費を見直したい」と思ったとき、棚の薬剤を全部並べて眺めていませんか。その必要はありません。金額の9割を占めている1本だけ見れば足ります。

12.5%は高いのか。店全体で見ると7〜9%に落ちる

先に答えを書きます。12.5%は、おかしな数字ではありません。

高いように見えるのは、比べる相手が違っているからです。ここから、その理由です。

サロン電卓の「損益分岐の月商」で、業種の欄から「美容室」を選ぶと、材料費率の目安として 7% が入ります(この7%は公的な統計ではありません。KUROCOが運営する美容室3店舗で、材料費を売上の7%以内におさえています。その線を、そのまま目安として置いています。他店の平均ではないので、7%を超えていることが悪いという意味にはなりません)。

7%と、カラー1回の12.5%。倍近い。

でも、この2つは比べてはいけません。数えているものが違います。

7%は店全体の数字です。店にはカットだけのお客様もいます。カット5,500円にかかる薬剤代は、ほぼゼロです。シャンプー剤くらいしか使いません。

カラーとカットが半々の店で、2人分を足してみます。

  • カラー 8,000円(材料費 996円)
  • カット 5,500円(材料費 ほぼ0円)
  • 2人で 売上13,500円、材料費996円 → 7.4%

目安の7%より、少し上に着きます。

ぴったり同じにはなりません。この996円にはシャンプー剤が入っていませんが、目安の7%の方には入っているからです。2人ともシャンプー剤を100円ぶん足すと、8.9% になります。

それでも、見たかったことは見えます。カラー1回の12.5%は、店全体で見ると7〜9%まで落ちる。 店全体の率は、カットが薄めたあとの数字です。

だから、カラー1回だけを取り出して12.5%になるのは、おかしなことではありません。逆に言うと、店全体が7〜9%に収まっているからといって、カラーの薬剤代が適正だという証拠にもなりません。

12.5%という数字ひとつでは、高いも安いも決まりません。

では、996円は何と比べればいいのか

比べる相手は3つあります。効く順に置きます。

  1. 捨てている分を入れた、本当の996円
  2. 先月の自分の996円
  3. 同じ店の、別のメニューの996円(デザインカラー、縮毛矯正)

いちばん効くのは1番です。ここだけ詳しく書きます。

動くのは仕入れ値ではなく、捨てている分

1剤は2,400円で100g。1gあたり24円です。

混ぜて、10g余って、そのまま流していませんか。24円 × 10g で 240円。

  • 996円 → 1,236円
  • 12.5% → 15.5%

10g余らせただけで、率が3ポイント動きます。

カラーを月100回やる店なら、240円 × 100回で月24,000円。1年で 288,000円 です。

一方、仕入れ交渉で1剤を5%安くしてもらえたとします。

  • 2,400円 → 2,280円
  • 1回あたり 960円 → 912円(48円安くなる)
  • 月100回で4,800円、1年で 57,600円

10g余っているなら、捨てている方が5倍大きい。

10gは仮に置いた数字です。余りが半分の5gなら2.5倍、20gなら10倍になります。倍率は、どれだけ余らせているかで動きます。 動いても向きは変わりません。仕入れ値より、余りの方が効きます。

しかも交渉は相手のあることで、時間もかかります。余りを減らすのは、今日の1人目からできます。

(月100回で計算しています。自分の店の回数に置き換えてください)

だから、材料費を出すときは、混ぜて余った分も「1回に使う量」に入れてください。 捨てている分は、使っていないのではなく、材料費です。

残った7,004円は、どこへ行くのか

7,004円は、儲けではありません。

人の時間が入っていません。 カラーで2時間かかっていれば、その2時間の人件費と、その間の家賃と、電気と水道が、この7,004円から出ていきます。シャンプー剤もタオルも入っていません。

材料費の道具が出しているのは「薬剤にいくら使ったか」だけです。技術料の原価ではありません。ここを利益と読むと、必ず判断を間違えます。

この数字は、1回出して終わりになりません

仕入れ値は変わります。使う量も人で変わります。同じリタッチでも、スタイリストによって40gが50gになります。

1回出した996円は、その日、その人の数字です。3か月並べて、はじめて傾きが見えます。 上がっているのか、下がっているのか。それが分かってから、1剤の話をすればいい。

サロン電卓の「材料費・薬剤の1施術あたり原価」は、1本の仕入れ価格・容量・1回に使う量を入れると、1施術あたりの金額と、メニュー価格に対する比率、残る金額を出します。材料は3つまで足せます。8,000円のリタッチで996円、12.5%、残り7,004円と出るのが、この画面です。

プッシュで数えているなら、計量カップに10回押し出して10で割ると、1プッシュの量が分かります。

登録なしで使えます。よく出るメニュー1つで出した比率を、お店の目安として持っておくと、次の話が早くなります。

最後に、良し悪しの線について。

この比率に、良い・悪いの線はありません。 この画面は、他のお店の数字を持っていません。持っているのは、あなたのお店の先月と今月だけです。比べるなら、そこです。

この記事で使った道具
🧪 材料費・薬剤の1施術あたり原価

薬剤1本あたりの仕入れ価格と1回に使う量から、1回の施術にかかっている材料費を計算します。メニューの価格に対して何%かと、残る金額が出ます。

登録なしで、無料でお使いいただけます。

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