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月300人の店で、来店の間隔が8週から7週になる。月商はいくら増えるのか

2026年8月28日

美容室の話です。月に延べ300人ご来店。技術売上の平均単価が8,000円。月商にすると240万円の店です。

この300人を増やしたい。そう考えたとき、新しいお客様をどう集めるかの話になっていませんか。

来店の数を増やす道は、2つあります。人数を増やすか、いま来ている方の来る回数を増やすか。 この記事は、後ろのほうの金額を出します。

計算の形はアイサロンでもネイルサロンでも同じですが、平均来店間隔そのものが業態で違うので、この記事の金額は美容室のものです。 そして、新規のお客様はこの計算に入っていません。 前回のご来店がないので、間隔が数えられないためです。

344,000円です。お客様の人数は、1人も増えていません

先に答えを書きます。

平均来店間隔8週、月300人、平均単価8,000円の美容室。この間隔が7週になると、月商は344,000円増えます。 年に直すと4,128,000円です。

1年は52週です。8週に1回なら、お一人あたりのご来店は年6.5回。7週に1回なら年7.4回になります。

そして、この店のお客様の実人数は554人。間隔が7週になっても、554人のままです。1人も増えていません。

増えたのは人数ではなく、同じ方が来る回数です。

増える43人は、新しいお客様ではありません

月商が344,000円増えるということは、単価8,000円で割って、月のご来店が43人増えるという意味です。300人が343人になります。月商240万円が274万4千円です。

ここを取り違えないでください。この43人は、新規のお客様43人ではありません。

554人の平均が、年6.5回から7.4回に上がった。その積み上がりが、月43人分です。名簿を数えても、載っている人数は554人のまま動きません。

同じ「43人」でも、集め方が違えば、かかるものも違います。新規で毎月43人を増やすのに、いまいくら、どれだけの手間をかけていますか。 回数のほうに、新規を集めるための広告費やクーポンはかかりません。代わりに何がかかるかは、この計算の外です。

ただし、344,000円は技術売上だけの金額です。 店販は入っていません。材料費(サロン電卓で業種に美容室を選ぶと入る7%)を引くと、手元に残るのは319,920円です。(この7%は公的な統計ではありません。KUROCOが運営する美容室3店舗で、材料費を売上の7%以内におさえています。その線を、そのまま目安として置いています。他店の平均ではないので、7%を超えていることが悪いという意味にはなりません)

そして、月43人ぶんの枠が要ります。 席とスタッフがその43人を受けられるかどうかは、この計算に入っていません。

同じ1週間でも、いまの間隔が短い店のほうが金額は大きくなります

ここがいちばん引っかかるところだと思います。

「うちは間隔が長いから、縮める余地が大きいはずだ」——金額で見ると、逆です。

月300人・平均単価8,000円をそろえて、いまの間隔だけを変えます。4店とも月商は240万円で、縮める幅も同じ1週間です。

いまの間隔お客様の実人数年のご来店1週間縮めたとき、増える月商
6週 → 5週415人8.7回 → 10.4回+480,000円
8週 → 7週554人6.5回 → 7.4回+344,000円
10週 → 9週692人5.2回 → 5.8回+264,000円
12週 → 11週831人4.3回 → 4.7回+216,000円

6週の店と12週の店で、2倍以上ちがいます。

理由は、実人数の列にあります。同じ月300人でも、間隔が6週の店は415人で回していて、12週の店は831人かかっています。 少ない人数で300人ぶんのご来店を作っている店ほど、お一人の回数が1つ増えたときの効き目が大きくなります。

割合で見ても同じです。6週を5週にすると、お一人あたりの回数は 6 ÷ 5 で20%増えます。12週を11週なら、12 ÷ 11 で9.1%です。 同じ1週間でも、もとの間隔で割った比率が違います。

だから、よその店の金額を、自分の店に当てはめられません。 344,000円も、8週の店の数字です。

いまの間隔が分からなくても、10人分で出せます

やることが1つ減る話です。この計算に、全員のカルテは要りません。

予約システムやカルテで前回の来店日が見られるなら、やることはこれだけです。

  1. 予約システムの来店履歴か、紙のカルテを開きます
  2. 先月ご来店のうち、2回目以降のお客様を10人選びます(どの方でも構いません)
  3. その方の「今回の来店日」と「その前の来店日」の差を、週で数えます
  4. 10人分を足して、10で割ります

出た数字が、いまの平均来店間隔です。新規のお客様は数えません。 前回のご来店がないためです。

カットの方とカラー・パーマの方で間隔が分かれている店では、1つにまとめた平均の読み方が変わります。 メニューごとに分けて数えるかどうかは、店によります。

10人で先に進んでください。 全員を数え直すかどうかは、10人で出た金額を見てから決めれば足ります。金額が小さければ、数え直す手間をかける理由もありません。

いまの平均来店間隔を、週の数字で言えますか。 言えないなら、この10人分がその答えになります。

344,000円に入っていないもの

正直に書きます。

  • 間隔を縮める方法が入っていません。 どうすれば7週になるのかは、この計算の外です
  • メニューごとの違いが入っていません。 カットと縮毛矯正で間隔が違う店では、1つの平均にまとめた数字がどこまで使えるかは、店によります
  • お客様が早いご来店を望んでいるかどうかが入っていません
  • 季節の波が入っていません
  • 席とスタッフの人数で、その回数を受けられるかが入っていません

もう1つ。554人という実人数は、名簿の人数ではありません。 月の来店客数と間隔から逆算した目安です。名簿を開いて数えた人数とは、ずれます。

数えるのは、10人分の来店履歴だけです

サロン電卓の「来店サイクルが1週間縮んだら」は、いまの平均来店間隔・1ヶ月の来店客数・平均単価を入れると、間隔が縮んだときに増える月商を出します。8週・月300人・8,000円なら、1週間で+344,000円と出ます。

登録なしで使えます。縮める幅は0.5週から2週まで動かせます。まず0.5週で見てください。 8週の店なら、0.5週でも+160,000円です。

打つ数字は4つです。

  1. いまの平均来店間隔(分からなければ、上の10人分)
  2. 1ヶ月の来店客数
  3. 平均単価(技術売上のみ)
  4. 材料費率(任意。空のままでも金額は出ます)

この344,000円の使い方を、1つだけ。

344,000円は、目標ではありません。 この計算は、間隔が実際に縮むかどうかを知りません。持っているのは、いまの間隔と客数と単価の3つだけです。次のご来店のご案内で、8週を7週に縮められませんか。 縮むかどうかを決めるのは、この計算の外にあります。

それでも、「もう少し早く来ていただけたら」と思ったことがあるなら、その「もう少し」が344,000円という金額になります。 金額が出れば、そこに何をどこまでかけるかを決められます。1回のご案内に手間をかける価値があるのかどうかは、金額を見ないと決まりません。

この記事で使った道具
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