アイサロンの初回半額に40人。80人来てくだされば、値引いた分は戻りやすいでしょうか
2026年10月18日アイサロンの場面で書いています
アイサロンの話です。1店舗の、ある月の数字で考えます。
この店のまつげパーマは、通常6,000円です。新しいお客様に来ていただこうと、初回だけ3,000円にするクーポンを出しました。半額、つまり50%引きです。
1か月で、40人のお客様がこのクーポンでいらっしゃいました。
次の月は、もっと多くの方に知っていただきたい。80人来てくだされば、値引いた分も取り戻しやすくなるはず。そう思っていませんか。
この記事は、半額のクーポンで値引いた分が戻るには、次に何人に来ていただく必要があるかに答えます。そのうえで、来てくださる方が倍になると、それがどう変わるかを確かめます。
金額は税抜で、すべて例として置いた値です。ご自分の店の数字に置き換えて読んでください。
40人なら21人、80人なら42人。値引いた分の戻りやすさは変わりません
先に答えを書きます。
40人のうち21人が、次に通常の6,000円で来てくだされば、値引いた分は戻ります。80人なら、42人です。
出し方です。
値引いても、施術の中身は変わりません。使う材料の量も同じです。そこで材料費は、通常の価格で数えます。この記事では、材料費を価格の3%と置きます。
- 材料費 6,000円×3%=180円
- 通常の価格のお客様お一人が、材料費を引いて残すお金 6,000円−180円=5,820円
- 値引いた金額の合計 3,000円×40人=120,000円
- 120,000円÷5,820円=20.6… → 切り上げて21人
80人のときも、同じように割ります。
- 値引いた金額の合計 3,000円×80人=240,000円
- 240,000円÷5,820円=41.2… → 切り上げて42人
40人のうち21人。80人のうち42人。割合にすると、どちらも52.5%です。来てくださる方が倍になっても、次に来ていただきたい方の割合は変わりません。
人数が倍になると、取り戻す金額も倍になります
なぜ割合が変わらないのか。理由は1つです。
値引きは、来てくださったお一人ごとにかかります。80人来れば、値引いた合計も80人ぶんになります。来てくださる方が増えるほど、取り戻す金額も同じだけ増えるのです。
お一人あたりで見ると、はっきりします。
値引いた3,000円を、通常の価格のお客様お一人が残す5,820円で割ります。3,000÷5,820=0.515…で、約5割です。半額のクーポンでは、来てくださった方の約5割に、次も来ていただく必要があります。 40人でも80人でも、ここは同じです。
割合を決めているのは、人数ではありません。値引いた額です(通常の価格が同じなら)。
同じ40人で、初回を4,500円にした場合を見てみます。1,500円引きです。
- 値引いた金額の合計 1,500円×40人=60,000円
- 60,000円÷5,820円=10.3… → 切り上げて11人
1,500÷5,820=0.257…で、4分の1を少し超えるくらいです。40人のうち11人になります。
値引いた分に限っては、人を多く集めても戻りやすくはなりません。通常の価格が同じなら、次に来ていただきたい方の割合は、値引いた額で決まります。
この21人に、入っていないもの
21人は、値引いた分が戻るための人数です。次の月の目標として置いた数ではありません。
この人数に入っていないものがあります。
- 値引きがなければ、その40人が来ていたかどうか
- 来てくださった方が、どなたかを紹介してくださったかどうか
- 予約サイトの掲載料や、クーポンの手数料(月ごとに決まっている掲載料は、来てくださる方が多いほど、お一人あたりが軽くなります)
- 3回目、4回目と続けて来ていただけるかどうか
最後の1つは、21人の読み方を変えます。21人は、次に1回来ていただく前提の人数です。続けて来てくださる方が多ければ、21人より少ない人数でも戻ります。
クーポンを続けるか、値引きの額を変えるか。それを決めるのは、あなたです。
業種と3つの数字を入れると、戻るのに必要な人数が出る道具があります
割り算は、電卓でもできます。手間がかかるのは、値引きの額を変えるたびに、材料費から割り直すところです。
サロン電卓の「値引き・クーポンの損益」は、3つの数字から、値引いた分が戻るのに必要な人数を出します。通常の価格と、割引後の価格と、来た人数です。
はじめに、業種でアイサロンを選びます。業種は、開いたときは「選んでください」になっています。アイサロンを選ぶと、材料費率に目安の3が入ります。
続けて、3つ入れます。
- 「通常の価格(税抜・円)」に、6,000
- 「割引後の価格(税抜・円)」に、3,000
- 「その値引きで来た人数(1か月・人)」に、40
割引後の価格には、値引いた額ではなく、お客様が払う金額を入れます。「そのうち、次も来た人数」は、空のままでかまいません。
入れると、いちばん上に「その値引きで 手元に残った粗利」として、112,800円と出ます。40人の初回の施術で、材料費を引いて残ったお金です。3,000円−180円=2,820円の、40人ぶんです。

21人が出るのは、そこからずっと下です。入れるところのいちばん下にある「材料費率」より、さらに下に3行が並びます。3行目は、次も来た人数を入れていないので「—」です。

「その値引きで来た人数」を80に替えると、値引いた金額の合計は240,000円、必要な次の来店は42人に変わります。

https://salondentaku.com/apps/coupon-margin
今夜やることは、いま出しているクーポンの値引いた額を書き出すことです。割り算は、道具に任せてかまいません。
その値引きで手元にいくら残ったかを計算します。値引いた分が戻るのに必要な次の来店人数と、実際に次も来た人数を並べます。
登録なしで、無料でお使いいただけます。
- 美容室クーポンで20人来た。値引いた60,000円は、次に何人来れば戻るのか8,000円・5,000円・20人は入れた。9人と出るはずが、どこにも無い。業種を選ばないまま、8人と出ていませんか。
- 美容室掲載料は月75,000円のままです。新規が50人から40人に減ると、お一人あたりいくらになるのでしょうか予約サイトの掲載料は、先月と同じです。新規のお客様は、減りました。高いのか安いのか、手がかりがありません。掲載料を、新規お一人あたりに直します。
- 美容室予約サイトの広告費を上げるか迷っている。新規のお客様1人に、いくらまで出していいのか材料費だけを引いた6,510円と、家賃・人件費まで引いた1,677円。4倍近く違います。広告費の話で見ているのは、どちらの金額ですか。
- アイサロンアイサロンで、来店の間隔は平均4週。3日半縮まると、売上は月にいくら増えるでしょうかご来店の間隔が、3日半だけ縮むとします。お客様の人数は同じまま、売上が月にいくら変わるのかを、割り算と掛け算で確かめます。
- 🔁 新規とリピートの採算値引きではなく広告で呼ぶとき、新しいお客様お一人にいくらまでかけられるかが出ます。
サロン電卓には、いま36本の道具があります。道具の一覧を見る →