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応募が来た。面接は30分でいいのか

2026年9月3日

美容室の話です。求人を出して、応募が1件入った。日時を決めて返信しようとして、そこで手が止まったことはありませんか。

30分にするか、60分にするか。

以下、雇用のスタイリストを募集している前提で書きます。業務委託で募集している方、アシスタントや受付の方を募集している方は、5つ目の節に1つにまとめてあります。 そこだけ読み替えてください。

30分でも構いません。ただし、聞くことが6つ落ちます

先に答えを書きます。

  • 60分を選ぶと、聞くことは14項目
  • 30分を選ぶと、8項目
  • 差は6項目

30分と60分の違いは、同じ話を短くするかどうかではありません。聞く項目が6つ、丸ごと無くなります。

しかも、上から順に8つではありません。 14項目の中から、離れた位置にある8つが残ります。順番に聞いていって時間が来たら終わり、という形にはなっていません。

だから、30分を選ぶ前に見ておく価値があるのは、残る8つのほうではなく、落ちる6つのほうです。

落ちる6つは、その人がこれまで何をしてきて、これから何をしたいかの側です

落ちるのは、この6つです。

  1. 指名のお客様の数と、その方たちに何をしているか
  2. デビューまでにやってきたこと
  3. 練習の時間を、どう取ってきたか
  4. 入ってからやってみたいこと
  5. 通勤の時間と、来かた
  6. 前の職場を移る(移った)理由

6つのうち5つは、その人の来歴と、これからの希望です。残る1つは通勤で、ここは続けて通えるかに直接つながるところです。

面接が終わってから「あれを聞いておけばよかった」と思い出すのは、この6つの側になっていませんか。 給与も、いつから来られるかも、聞き忘れたらメッセージで聞けます。落ちる6つのほうを、あとからメッセージで聞けますか。

30分にしてはいけない、という話ではありません。30分で構わないと決めるなら、この6つを見たうえで決めてください、という話です。

残る8つは、条件のすり合わせと、こちらから伝えることです

30分に残るのは、この8つです。

  1. いまの働き方と、1日に何人くらい入っているか
  2. 得意な施術と、いちばん時間をかけているもの
  3. 働ける曜日と時間、休みの取り方の希望
  4. 希望する給与と、その中身の考え方
  5. いつから働けるか
  6. うちを知ったきっかけ
  7. 聞いておきたいことはあるか
  8. このあと何が起きるか(連絡の方法と時期)を、こちらから伝える

8つ目だけ、性質が違います。これは聞く項目ではなく、こちらから渡す項目です。 面接の一覧に、こちらが話すことが1つ混ざっている。ここが抜けると、応募された方はいつ連絡が来るか分からないまま帰ることになります。

5つ目の「いつから働けるか」は、30分でも残る項目です。それでも、短い面接だと、ここが飛んでいませんか。 中途のスタイリストの方は、内定から入社まで1〜2ヶ月かかるのが普通です。 前の店の引き継ぎがあるためで、担当のお客様へのご挨拶と、入っている次回予約の消化が残ります。入社日を先に置いてシフトを組みかけていると、ここで1ヶ月ずれます。

この画面には、点数の欄も評価の欄もありません

一覧が出るので採用の合否を決める道具に見えますが、違います。答えの良し悪しを見るものではありません。 点数を付ける欄も、評価を書く欄も、画面のどこにもありません。

出るのは聞くことの並びだけです。全部聞いてくださいという数でもありません。

やることが1つ減ります。面接の前に、評価シートを作らなくていい。 作ろうとして手が止まっていたなら、そこは今日から空けられます。

一覧の一番上には、お店で必ず聞いていることを3つまで足せます。 30分を選んだうえで、落ちた6つのうちどうしても外せない1つをここに足す、という使い方ができます。8つ+3つで11、60分なら14+3つで17です。

働き方と役割を変えると、項目が入れ替わります

冒頭で「雇用のスタイリスト」に固定しました。ここだけ、その外の話をまとめます。

  • 業務委託で募集するとき — 「希望する給与と、その中身の考え方」が、「報酬の決め方(歩合率・材料費や席料の負担)の希望」に入れ替わります。 60分でも30分でも、この1項目が変わります
  • アシスタントを募集するとき — 2項目が入れ替わります(指名のお客様の話 → いまやっている仕事の範囲/デビューまでにやってきたこと → デビューまでに何が必要だと思っているか)。この2つは30分には元から入っていないので、30分を選ぶと入れ替わりは起きません
  • 受付・その他を募集するとき — 4項目が入れ替わります(得意な施術/指名のお客様/デビュー/練習の取り方)。30分では、このうち1項目だけが入れ替わります

項目の数は変わりません。変わるのは中身です。 施術の話をそのまま並べた一覧は、受付の方の面接では成り立ちません。

業務委託の方に「希望する給与」を聞く形にしないのは、支払うものの性質が違うためです。歩合率も、材料費や席料をどちらが負担するかも、あらかじめ契約の書面で、契約の範囲として合意しておくものです。

なお、どちらで契約するかは、実際の働き方の実態で決まります。選び方の話ではありません。

尋ねない方がよいとされている話題は6つ。どの組み合わせでも6つのままです

一覧の下に、面接で尋ねない方がよいとされている話題が並びます。

  • 本籍・出身地
  • 家族の職業や収入、家族の健康のこと
  • 住んでいる家のこと(持ち家か、間取りか)
  • 思想・信条・支持する政党
  • 宗教
  • 結婚や出産の予定

本人の力や、仕事の中身と関係しないためです。

3つ目と混ざりやすいので、1行だけ足します。通勤にかかる時間と来かたは、続けて通えるかに関わるので聞けます。 住まいの種類や間取りには入りません。

働き方をどちらにしても、役割をどれにしても、30分でも60分でも、この6つは6つのまま出ます。 減らせる欄がありません。

ここに出るのは、代表的なものです。これで全部という一覧ではありません。

なお、ここに並んでいるのは、一般に尋ねない方がよいとされている話題です。法令に当たるかどうかを、この画面は判定していません。

選ぶのは3つ。打ち込むのは、自分の店の質問だけです

サロン電卓の「面接の聞き漏らしチェック」は、選ぶ欄が3つ、打ち込む箱が3つです。

登録なしで使えます。履歴書も、応募された方のお名前も入れません。

  1. 募集している働き方(雇用 / 業務委託 のどちらかを押す)
  2. 募集しているのは(スタイリスト / アシスタント / 受付・その他 のどれかを押す)
  3. お店で必ず聞いていること(任意・1行に1つ・3つまで。空のままでも一覧は出ます)
  4. 面接にかける時間(30分 / 60分 のどちらかを押す)

面接にかける時間は、いちばん下です。開いた時点では60分になっています。 30分の一覧を見たいときは、いちばん下まで下りて、30分を押してください。

一覧はいちばん上に出ます。[この一覧をコピー]見出しの横(画面が狭いときは下)にあるので、そこを押すと、番号の付いた一覧がそのまま手元に入ります。いつも使っているメモや、面接に持っていく紙に貼ってください。

保存されません。 次に開いたときは、また選び直しになります。いつも同じことを聞いているなら、コピーした一覧のほうを残しておくと、次からはそれを見れば済みます。

この一覧の使い方を、1つだけ。

この画面は、答えが本当かどうかも、その方が続くかどうかも、給与や歩合率の相場も、知りません。 持っているのは、募集の条件3つだけです。知らないことを知っている顔で出してこないので、聞くかどうかの判断は、こちらに残ります。 30分か60分かを返信する前に、落ちる6つを一度見る。それだけで、面接が終わったあとに思い出す項目が減ります。

採用が決まったあとは、入社日を入れると初日・1週間目・30日目が日付つきで出る画面に、そのまま続きます。この一覧の下から行けます。

この記事で使った道具
🗒️ 面接の聞き漏らしチェック

働き方と役割、面接にかける時間を選ぶと、その面接で聞くことの一覧が出ます。尋ねない方がよいとされている話題も、あわせて並びます。

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