家賃が重い気がする。うちの1席は、月いくら払っているのか
2026年9月2日
美容室の話です。セット面が6つ、家賃は共益費込みで350,000円。平均単価は8,000円。(金額はすべて税抜で書きます)
家賃が重い気がする。その「重い」を、数字にしたことがありますか。
要る数字は2つだけです。家賃と、席数。この2つは、いま手元にあります。
席の数え方は業態で変わるので、この記事はセット面のある美容室の話に絞ります。
そして、1人が1席で施術する形の店の話です。 アシスタントが付いて、掛け持ちで同時に2名のお客様をお受けする形だと、1人が2席を使っていることになります。 その場合、1席あたりの読み方が変わります。
1席あたり58,333円です。家賃だけを出すのに、1席あたり月7.3人
350,000円 ÷ 6席 = 1席あたり58,333円。
平均単価8,000円を入れると、もう1つ出ます。家賃だけを出すのに、1席あたり月7.3人。
58,333円 ÷ 8,000円 = 7.29… で、7.3人です。
この7.3人には、但し書きが4つ付きます。
- 家賃と共益費だけを見ています。 人件費・材料費・その他の毎月かかるお金は入っていません
- 家賃だけを出すための人数です。ここに利益は1円も入っていません
- 敷金・保証金・内装のお金は入っていません
- 技術売上だけで計算しています
その7.3人に、利益は1円も入っていません
7.3人は、ゴールではなくスタートです。
その席で7人お受けした月は、家賃ぶんに届いていません。 8人お受けして、ようやく家賃が出ます。そこからさらに、人件費・材料費・水道光熱・リースが乗ります。
「1席あたり7.3人なら余裕がある」と読める数字ではありません。 この7.3人は、シャッターを開けるために毎月必ず埋めなければならない人数です。
350人のうち、43.75人ぶんが家賃に消えています
想定の月商も入れると、2行が並びます。想定月商2,800,000円のとき、
想定の月商に対して、家賃は 12.5%
1席あたりの月商 466,667円
12.5%という数字は、そのままでは動きにくいところです。人数に直すと、こうなります。
家賃350,000円を平均単価8,000円で割ると、43.75人。月商2,800,000円を8,000円で割ると、350人です。
月350人にご来店いただいて、そのうち43.75人ぶんの売上が、家賃に消えている。
12.5%と43.75人は、同じことを言っています。片方は決めにくくて、もう片方は決められる。 「月に44人ぶん」と分かると、席をどう使うかの話になります。
席の数え方を1つ間違えると、1席あたりが8,333円ずれます
この画面が使う席数は、実際に施術ができる席(セット面・ベッド)の数です。待合いの椅子は数えません。
数え方を間違えると、答えは大きく動きます。
| 席数 | 1席あたりの家賃 | 家賃だけを出すのに1席あたり月 |
|---|---|---|
| 5席 | 70,000円 | 8.8人 |
| 6席 | 58,333円 | 7.3人 |
| 7席 | 50,000円 | 6.3人 |
6席のところを7席と数えると、1席あたりが58,333円から50,000円になります。8,333円のずれです。 そして必要な人数も、7.3人から6.3人に下がって見えます。
そして、座る人がいない席にも、家賃は同じだけかかっています。 席を6つ数えて1席あたりが軽く見えても、その席で受ける人がいなければ、43.75人は残りの席が背負います。 席が空いたままになる理由は、採用ができないからでもあり、その席ぶんのお客様がいないからでもあります。この画面は、どちらなのかを知りません。
シャンプー台を席に数えるかどうかで迷ったら、まずセット面だけで一度出してみてください。 数え方に迷いが残っても、この画面は席数を打ち直せば、すぐ出し直せます。
敷金も、内装も、この58,333円に入っていません
毎月出ていくお金のうち、この画面が見ているのは家賃と共益費だけです。
開業のときに払った敷金・保証金・礼金・内装のお金は、1円も入っていません。 それが毎月いくらの負担になっているかは、別の道具(「初期費用が月にいくら乗るか」)の側で出ます。
更新料・フリーレント・原状回復のお金も入っていません。立地も、前を通る人の数も、この画面は知りません。
高いか低いかを、この画面は言いません。比べる相手は、いまの店の数字です
サロン電卓の「その家賃で回るか」は、家賃350,000円・6席・平均単価8,000円を入れると、1席あたり58,333円と、家賃だけを出すのに1席あたり月7.3人を出します。想定の月商まで入れると、家賃の比率12.5%と1席あたりの月商466,667円が並びます。
https://salondentaku.com/apps/rent-check
登録なしで使えます。打つ数字は家賃と席数の2つだけで、1席あたりの家賃までは出ます。平均単価と想定の月商は空のままで構いません。
この画面には、家賃比率の目安の数字が置いてありません。 何%までなら良いという線を持っていないからです。他の物件とも比べていません。
だから、比べる相手はこちらで決めることになります。いまの店の58,333円が、その相手です。
この画面は、物件を見た日に開くものとして作ってあります。ただし要る数字は家賃と席数の2つで、いまの店にもそのまま入ります。 先にいまの店を入れておけば、次に物件を見た日、その場で比べる相手が手元にあることになります。
- 開業して3年、返済がきつい。1,200万円の内装は、毎月いくらに化けているのか内装1,200万円と借入1,000万円は、毎月227,675円・1日9,107円。うち通帳から出ていくのは127,675円だけです。
サロン電卓には、いま35本の道具があります。道具の一覧を見る →