掲載料は月75,000円のままです。新規が50人から40人に減ると、お一人あたりいくらになるのでしょうか
2026年10月10日
美容室の話です。1店舗で、1か月にお受けするお客様は300人でした。
そのうち、新規の方が50人、再来の方が250人です。
新規の平均単価は7,000円、再来は8,000円。材料費は、売上の7%と置きました。
家賃・人件費・その他の毎月かかるお金は、合わせて145万円です。
予約サイトには、掲載料を月75,000円払っています。この75,000円は、145万円には入れていません。
金額は店によって違います。ここでは一例として、この店の数字で計算します。金額はすべて税抜です。
先月、新規の方が40人に減りました。再来の方は250人のままです。
掲載料は、先月も同じ75,000円でした。これが高いのか安いのか、手がかりがありません。
みなさんは、掲載料を新規の方の人数で割ってみたことはあるでしょうか。
この記事は、掲載料が新規お一人あたりいくらになったのか、その1点だけに答えます。
お一人あたり1,875円です。50人の月は、1,500円でした
先に答えを書きます。
新規が40人なら、掲載料はお一人あたり1,875円。50人の月より、375円上がっています。
掲載料を、新規の方の人数で割りました。
- 50人の月 75,000円÷50人 → お一人あたり1,500円
- 40人の月 75,000円÷40人 → お一人あたり1,875円
払っている金額は、1円も変わっていません。変わったのは、割る人数のほうです。
ここまでの金額と人数は、例として置いた値です。ご自分の店の数字に置き換えて読んでください。
並べる相手は、新規お一人にかけられる上限です。こちらは下がっています
1,875円が重いのかどうかは、並べる相手がないと読めません。
並べる相手は、新規お一人にかけられる広告費の上限です。その方が1回のご来店で終わるとして、ここまでなら戻る、という金額です。
新規の平均単価7,000円から、材料費の7%を引くと、6,510円が残ります。
そこから、お一人あたりの毎月かかるお金を引きます。145万円を、その月に来た人数で割った金額です。
- 50人の月 145万円÷300人=4,833円 → 上限は1,677円
- 40人の月 145万円÷290人=5,000円 → 上限は1,510円
1円に満たない分は、四捨五入しています。
新規が10人減ると、家賃や人件費を分け合う人数も10人減ります。それで、上限も167円下がるのです。
50人の月は、1,500円が、上限の1,677円より下にありました。
40人の月は、1,875円が、上限の1,510円を365円上回っています。
新規が減ると、お一人あたりの掲載料は上がり、上限は下がります。この店では、2つの上下が入れ替わったのです。
この店では、新規が46人の月に、2つの金額が入れ替わります
新規の人数を変えて並べます。再来は250人、掲載料は75,000円のまま動かしていません。
| 新規の人数 | お一人あたりの掲載料 | かけられる上限 |
|---|---|---|
| 50人 | 1,500円 | 1,677円 |
| 46人 | 1,630円 | 1,611円 |
| 40人 | 1,875円 | 1,510円 |
| 30人 | 2,500円 | 1,331円 |
46人の月に、掲載料のほうが19円上に出ます。4人減った月に、上下が入れ替わります。
はじめから掲載料のほうが上にある店では、入れ替わりは起きません。新規が減るほど、差が開いていきます。
上限を超えた、を、掲載をやめる、と読まないでください
1,510円は、その新規の方が1回で終わる場合の上限です。
40人の月は、お一人あたり365円ぶん、1回きりのご来店では戻らない金額を出していることになります。悪いという意味ではありません。
もう1回来ていただけるなら、上限は8,950円まで上がります。再来の1回で、材料費を引いて7,440円が残るためです。
ただし、この8,950円は多めに出ています。2回目のご来店にかかる家賃や人件費を、引いていないためです。
1,875円のあとに確かめたいのは、先月の新規40人のうち、次のご予約が入っている方の人数なのです。
次のご予約が1人も入っていなければ、超えた分は、いまのところ戻るあてがありません。
この1,875円には、クーポンの値引きが入っていません
この記事の1,875円は、月々の掲載料を新規の人数で割っただけの金額です。次のものは入っていません。
- クーポンの値引き分
- 掲載料のほかに、ご予約ごとに払っているお金があれば、その分
- 予約サイトのほかに出している広告のお金
クーポンの値引きは、新規の平均単価の置き方で、扱いが変わります。
実際にいただいた金額で置いているなら、値引きは上限の側にもう入っています。1,875円には足しません。
値引く前の金額で置いているなら、値引いた分も1,875円に足して読みます。
割り方にも、粗いところが2つあります。
1つ目。40人を、すべて予約サイトから来た方として割っています。ご紹介や通りがかりで来た方も入っているなら、予約サイトから来た方だけで割ると、1,875円より高くなります。
2つ目。掲載料を、すべて新規の方のためのお金として割っています。再来の方のご予約にも使われているなら、新規の分は1,875円より低くなります。
上限の1,510円にも、入っていないものがあります。
- 税金と、借入の返済
- 店販の売上。平均単価は、技術の売上だけで置いています
- 新規の方にかかる時間が、再来の方より長いこと
ご自分の店の毎月かかるお金に、ご自身の報酬は入れていますか。入れていなければ、上限は多めに出ます。
掲載を続けるかどうかは、この計算からは分かりません
この計算は、次のものを見ていません。
- 新規の方が減った理由
- 掲載料を変えたら、新規の方の人数がどう変わるか
- 新規の方が、2回目に来てくださる割合
そして、いちばん大きい限界を1つ。掲載を続けるかどうかを、この計算は決めません。
出るのは、お一人あたりの掲載料と、かけられる上限の2つだけです。
その2つを見て、いまのまま続けるのか、載せ方を見直すのか、別の呼び方を足すのか。決めるのは、先月の40人がどこから来てくださったのかを知っているあなたです。
上限のほうは、人数を打ち替えるだけで出し直す道具があります
お一人あたりの掲載料は、割り算1つで出ます。手間がかかるのは、上限のほうです。
人数が変わるたびに、毎月かかるお金を割り直すことになります。
その手間のほうを引き受ける道具として、サロン電卓に「新規とリピートの採算」があります。
入れるのは、新規と再来の人数、それぞれの平均単価、毎月かかるお金の5つです。
業種で美容室を選ぶと、材料費は7%が入ります。
この例の数字を入れると、上限は2段で出ます。材料費だけを引いた6,510円と、毎月かかるお金まで引いた1,677円です。
新規の人数を、50から40に打ち替えてみてください。1,677円が、1,510円に変わります。6,510円は変わりません。
掲載料を入れるところは、この道具にはありません。75,000円を40人で割るのは、お手元の電卓でお願いします。
毎月かかるお金には、掲載料や広告費を足さないでください。上限と並べる相手が、その掲載料だからです。足すと、同じお金を2回数えることになります。
https://salondentaku.com/apps/new-vs-repeat
今夜やることは1つです。先月の掲載料を、先月の新規の方の人数で割ってみてください。出た金額は、紙に書いておいてください。上限は、ご自分の店の数字で出してから、その横に並べます。
新規のお客様1人にかけられる広告費の上限を計算します。材料費だけを引いた金額と、家賃などの毎月かかるお金まで引いた金額の2段で出ます。
登録なしで、無料でお使いいただけます。
- 予約サイトの広告費を上げるか迷っている。新規のお客様1人に、いくらまで出していいのか材料費だけを引いた6,510円と、家賃・人件費まで引いた1,677円。4倍近く違います。広告費の話で見ているのは、どちらの金額ですか。
- 月300人の店で、来店の間隔が8週から7週になる。月商はいくら増えるのか間隔が8週から7週になると、月300人・単価8,000円の店で月商は344,000円増えます。実人数554人は1人も増えていません。
- クーポンで20人来た。値引いた60,000円は、次に何人来れば戻るのか8,000円・5,000円・20人は入れた。9人と出るはずが、どこにも無い。業種を選ばないまま、8人と出ていませんか。
- ⏱️ 来店サイクルが1週間縮んだら新規を増やす代わりに、来店の間隔が縮んだら月商がいくら変わるかが出ます。
サロン電卓には、いま35本の道具があります。道具の一覧を見る →