1剤を50g使いたい。「作りたい量」の欄には、何と打つのか
2026年9月8日
美容室の話です。カラーの薬剤を、メーカーの説明書のとおり 1剤:2剤 = 1:2 で混ぜる。その施術で、1剤を50g使う。
混ぜる量を、暗算で出していませんか。
サロン電卓に「薬剤の希釈と必要量」という画面があります。いちばん上にある入力欄が「作りたい量」です。ここに、何と打つのか。
以下、2つの剤を混ぜる前提で書きます。3つ・4つを混ぜる場合は、3つ目の節にまとめてあります。
150と打ちます。50ではありません
先に答えを書きます。打つのは、この3つです。
- 作りたい量 150
- 1剤の比率 1
- 2剤の比率 2
これで 1剤 50g・2剤 100g が出ます。50 と 100 を足して150gです。
「作りたい量」は、混ぜたあとの合計です。1剤の量ではありません。
ここに50と打つと、1剤に50gは出てきません。その50gを、1と2に割った答えが出ます。1剤に50g欲しいなら、打つのは150です。
答えは、画面のいちばん上に出ます。 入力欄はその下です。打ち込んでから、上に戻って見てください。

この150は、1剤を50g使う施術のときの数字です。 使う量が変われば、打つ数も変わります。次の節が、その出し方です。
「作りたい量」は、比率の合計で割られる数です
1 : 2 は、3つ分という意味です。1剤が1つ分、2剤が2つ分。
150 ÷ 3 = 50。これが1つ分の量です。1剤は1つ分で50g、2剤は2つ分で100g。画面がやっているのは、この割り算だけです。
だから、欲しい1剤の量が先に決まっているときは、逆から出します。
欲しい量 ÷ その剤の比率 × 比率の合計
1 : 2 なら、50 ÷ 1 × 3 = 150。1剤の比率が1なので、合計の3を掛けるだけで足ります。
1剤の比率が1でないときは、掛けるだけでは合いません。 説明書が 2 : 3 なら、比率の合計は5で、1剤の比率は2。50 ÷ 2 × 5 = 125 です。ここで 50 × 5 = 250 と打つと、1剤は100g出ます。狙いの2倍です。
割る数のほうも、剤の数ではなく打った比率の合計です。1 : 2 なら3で割り、2 : 3 なら5で割ります。同じ50gが欲しくても、比率が変われば打つ数は変わります。
打ち間違いは、答えを見る前に見つけられます。比率を入れると、剤の欄の下に「いま 1 : 2 で計算しています(1剤 : 2剤)」という行が出ます。作りたい量がまだ空でも出ます。
必ず打つのは、作りたい量と、すべての剤の比率です。名前と容量は空でいい
打つ欄は、最少で3つです。作りたい量が1つと、比率が剤の数だけ。剤が2つなら 1 + 2 で3つ。
https://salondentaku.com/apps/dilution-calc
登録なしで使えます。任意の欄が2種類あります。
- 剤の名前(任意)— 空でいい。入れると答えの「1剤」の横に括弧で付くだけで、出る量は変わりません
- この剤の 1本あたりの容量(任意)— 空でも、50gと100gは変わりません。欄にも「空のままでも計算できます」と出ています
剤が2つのうちは、名前は空のままで困りません。3つ・4つを混ぜるときだけ、名前を入れておくと答えが「1剤(ブリーチ)」の形で並ぶので、どれがどれか取り違えずに済みます。
比率だけは、剤の数だけ全部入れないと答えが出ません。 分かれ道はここです。
[剤をもう1つ足す]で、3つ目・4つ目まで足せます(4つが上限)。足した剤の比率が空のままだと、答えが「必要な数字がまだ入っていません。」に戻ります。「いま 1 : 2 で計算しています」の行も、同時に消えます。名前と容量は空のままで大丈夫ですが、比率だけは、足した剤にも入れてください。
足したのをやめるときは、[剤を1つ減らす]が隣に出ます。剤が3つ以上のときだけ出るボタンです。
なお、比率を「1:2」と1つの欄に書く場所はありません。 剤ごとに1つずつ、数字だけを打ちます。
1本あたりの容量を入れると、%ではなく「6割ほど」と出ます
1剤の「この剤の 1本あたりの容量」に 80 と入れると、答えの下にこう出ます。
1剤は 80g入りの 6割ほど。

50 ÷ 80 は 62.5%です。画面は、この端数を出しません。 出るのは3通りの言い方だけです。
- 5%未満 → わずか
- 5%以上15%未満 → 1割弱
- 15%以上 → ◯割ほど(10%ごとに丸めます)
棚から1本取ったときに、それがどれくらい減るのかを見るための行です。原価の計算ではありません。
1回の施術に薬剤代がいくらかかっているかは、別の画面が出します。出た50gを、そのまま「1回に使う量」として使えます。 答えの下に、その画面への案内が出ます。
単位を mL に変えても、出る数字は変わりません
「量の単位」は g と mL のボタンです。開いた時点では g が選ばれています。
mL に変えると、欄の名前と答えの単位の文字が mL になります。50と100という数字のほうは動きません。
この画面が、g と mL を同じ数字として計算しているからです。 前提にもそう書かれています。薬剤によっては、重さと体積がずれます。正確に量るときは、はかりを使ってください。
プッシュで数えているものは、mL(g)に直してから打ちます。 1プッシュが何mLかは容器によって違うので、この画面は目安の数字を持っていません。計量カップに10回押し出して、その量を10で割ると、1プッシュの量が分かります。 10回で30mLなら1プッシュ3mL。10プッシュ使う施術なら「30」と打ちます。
ただし、その30mLが1剤だけの量なら、「作りたい量」に30とは打ちません。 2つ目の節の式に通します。1 : 2 なら 30 ÷ 1 × 3 = 90。「作りたい量」に30と打ってよいのは、その30mLが、混ぜたあとの合計のときだけです。
この画面が持っていないのは、比率です
比率の欄は、空で開きます。 目安の数字は入っていません。画面には、こう書かれています。
メーカーの説明書に書かれている比率を、そのまま入れてください。
この画面は、比率の目安を持っていません。
メーカーの説明書に代わるものではありません。
知らないのは比率だけではありません。その比率でよいかどうか、髪の状態、放置の時間、室温、メーカーごとの決まりの違い、余った分の捨て方 — どれも見ていません。入れた比率で割っているだけです。
だから、この画面で数字にできるのは2つです。メーカーの説明書から持ってくる比率と、自分で決める「作りたい量」。
「いつもの量で作っておいて」が通じるのは、その「いつも」を知っている人にだけです。50gと150gという2つの数字にしておけば、打つ人が変わっても同じ量になります。
保存されません。 次に開いたときは、また打つことになります。いつも同じ薬剤を同じ量で作っているなら、出た数字を紙に書いて薬剤の棚に貼っておくと、次からは画面を開かなくて済みます。
- 材料費を下げたい。棚の薬剤を全部並べる前に、見るところはどこですか材料費を下げたいとき、棚の薬剤を全部並べる必要はありません。最初に見る1本と、いちばん効く場所の話です。
- カラーの薬剤代、8,000円のメニューで996円だった。これは高いのか値段と使う量は打った。それなのに答えが出ない。空いている欄が、もう1つありませんか。
- 薬剤の在庫が1.5本。次の納品まで10日。これで足りるのか在庫1.5本は5.6日分。納品の4日以上前に切れます。頼むのは3本ではなく4本でした。
- 🧪 材料費・薬剤の1施術あたり原価1回に使う量から、その施術にかかっている薬剤の金額が出ます。
- 📦 次の発注量の目安1か月に使う本数から、在庫があと何日もつかと、次に頼む本数が出ます。
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