月商をあと40万円伸ばしたい。1日あたり、あと何人来ていただければいいのか
2026年8月31日
美容室の話です。スタイリスト3名、平均単価8,000円、月の来店は300人。月商にすると2,400,000円の店です。(金額はすべて税抜で書きます)
来期は2,800,000円にしたい。400,000円、足りません。
その400,000円が「400,000円」のまま、去年から動いていませんか。
数え方は業態で変わるので、この記事はセット面のある美容室の話に絞ります。
1日あと2.0人です。施術する3人で分けると、1人あたり1日あと0.7人
400,000円を客数だけで埋めるなら、月の来店は350人。いまより50人です。営業日数を25日とすると、1日あたり2.0人。
ここで止めません。施術するスタイリスト3人で分けると、1人あたり1日0.7人になります。
この0.7人が、決めるための数字です。ここまで下りて、初めて「できるかどうか」が言えます。
400,000円という金額には、但し書きが3つ付きます。
- 技術売上だけの金額です。店販・物販は入っていません
- 家賃・人件費は引いていません。売上の話であって、利益の話ではありません
- その50人が、新しいお客様なのか、いま来ている方の来店回数が増えたものなのかは、この数字からは分かりません
いま、1人あたり1日4.0人を受けています。300人 ÷ 25日 ÷ 3人です。これが4.7人になります。
「1日あと2人」と「1人あたり1日あと0.7人」は、同じことを言っています。 前者は無理に聞こえて、後者は届きそうに聞こえませんか。足りない金額は、どちらも400,000円です。
「1日あと2人」で止めると、その2人を誰が受けるのかが決まりません
1日あと2人という数字は、施術する人が3人いる店と1人の店で、まったく違う話になります。3人なら1人あたり0.7人、1人なら1人で2人です。同じ「1日2人」が、店によって3倍ちがう重さで乗ります。
だからこの画面は、施術するスタッフの人数を入れると、1人あたり1日の行を足します。
入れるときに1つだけ。アシスタントの方は、この人数に入れません。 入れると、1人あたりの人数が実際より少なく出ます。3人の店を4人で割ると、1日0.7人が0.5人になります。実際より、届きそうな数字になります。
席数は、この画面に入れません。 この画面が見ているのは月の合計で、同時に何人受けられるかは見ていないからです。
単価だけで埋めるなら9,334円。いまより1,334円、上げることになります
客数を動かさずに400,000円を埋めると、平均単価は 9,334円 になります。8,000円との差は 1,334円。率にすると 16.7% です。
「単価を少し上げれば済む」と見えていませんか。16.7%は、少しではありません。
そして、この9,334円には前提があります。いまの300人が、そのまま来る前提です。 単価を上げたときにお客様が離れるかどうかは、この画面に入っていません。そちらは「料金改定シミュレーター」の側で出ます。
半分ずつなら、あと25人と、616円
400,000円の半分を客数で、残りを単価で埋める形も出ます。
月の来店 325人(あと25人)と、平均単価 8,616円(あと616円)
施術する3人で分けると、1人あたり1日 0.3人 です。
片方だけで埋めると、50人か1,334円か、どちらかが丸ごと乗ります。半分ずつにすると、25人と616円になります。足りない金額は同じで、1つあたりの重さだけが変わります。
400,000円は、まるごと残りません。材料費7%を引くと372,000円
増える400,000円は売上です。客数を増やして埋めるなら、ここから材料費が出ていきます。
材料費率7%なら、手元に残るのは 372,000円 です。単価を上げて埋めるなら、施術の数が増えないので、材料費はかかりません。
(この7%は公的な統計ではありません。KUROCOが運営する美容室3店舗で、材料費を売上の7%以内におさえています。その線を、そのまま目安として置いています。他店の平均ではないので、7%を超えていることが悪いという意味にはなりません)
そして家賃も人件費も、まだ1円も引いていません。 372,000円は利益ではありません。50人ぶんの施術に人の時間がかかる以上、手元に残る金額は、ここからさらに下がります。
3通りに、順番も推奨もありません
サロン電卓の「目標月商の逆算」は、平均単価8,000円・月300人の店が2,800,000円を目指すとき、あと400,000円と出したうえで、客数だけならあと50人(1日2.0人)、単価だけなら9,334円、半分ずつなら325人と8,616円を並べます。どれが良いかは、画面が決めません。
https://salondentaku.com/apps/sales-target
登録なしで使えます。営業日数の欄は25日が入った状態で開くので、触らずに出してみてください。 材料費率は空のままでも、上の400,000円は変わりません。
この画面が知らないことも、そのまま書いてあります。その人数が新しいお客様なのかどうか。席とスタッフの人数でその客数を回せるかどうか。月ごとの繁閑(12月と2月では、同じ目標でも意味が変わります)。
この計算は、目標を立て直すたびに開くことになります。平均単価・来店客数・施術するスタッフの人数・材料費率の4つは、[覚えておく]に入れておける数字です(覚えておくには、無料の会員登録が要ります)。一度入れておけば、次に開いたときには入っています。
- 8,000円を8,800円にする。お客様は300人のうち、何人まで減っていいのか単価8,000円・月300人の店が8,800円にしたとき、粗利が減らずに耐えられるのは27人まで。273人が残ればいい、という線です。
- 月300人の店で、来店の間隔が8週から7週になる。月商はいくら増えるのか間隔が8週から7週になると、月300人・単価8,000円の店で月商は344,000円増えます。実人数554人は1人も増えていません。
- 予約サイトの広告費を上げるか迷っている。新規のお客様1人に、いくらまで出していいのか材料費だけを引いた6,510円と、家賃・人件費まで引いた1,677円。4倍近く違います。広告費の話で見ているのは、どちらの金額ですか。
サロン電卓には、いま35本の道具があります。道具の一覧を見る →