掲載終了のメールが届きました。写真とキャッチコピーを直せば、応募は来るでしょうか
2026年9月14日
美容室の話です。スタイリストの募集を、求人媒体に出しています。
掲載期間が終わりました。応募は、0件です。
画面には「同じ内容で更新する」というボタンがあります。掲載料は、また出ていきます。写真を変えようか、キャッチコピーを直そうか、と考えはじめたところです。
みなさんの店でも、次の募集で直すところが、いつも写真とキャッチコピーの2つになっていませんか。
ただ、前と同じ求人票をそのまま出すと、応募する人は前と同じところで手を止めます。その止まっている場所は、文章の上手さでしょうか。
この記事は、その1点だけに答えます。
以下、美容室のスタイリスト募集の話に絞ります。アシスタントやアイサロンでは、応募する人が知りたい項目の並び順が変わることがあります。
止まっているのは、文章ではありません
先に答えを書きます。
直すのは、文章ではありません。載っていない項目のほうです。
求人票は、読み物として評価されていません。給料の上がいくらか。休みは週に何日か。練習はいつやるのか。材料費は誰が払うのか。
このうちどれか1つでも載っていないと、その場では判断できません。判断できないまま後回しになったものが、戻ってくるとは限りません。
応募する人は、求人票を読み物として読んでいるのではありません。自分の生活が成り立つかを、確かめているのです。
見る項目は、募集の形で入れ替わります
項目は、全部で16あります。ただし、その16を毎回すべて見るわけではありません。募集の条件によって、見る項目が入れ替わります。同じ求人票でも、正社員の募集と業務委託の募集では、名指しされる項目が変わります。
どの募集でも必ず見るのは、次の7項目です。
お給料の幅/働く時間/休み/試用期間/応募してから何が起きるか/一緒に働く人/お客様のこと
ここに、募集の形によって足されるものがあります。
- 雇用(正社員・パート)で募集するとき … 賞与・昇給/社会保険/交通費(3つ)
- 業務委託で募集するとき … 歩合の率/材料費・席料・道具代を誰が払うか/最低保証があるか(3つ)
- 未経験も対象にするとき … 練習時間の扱い/デビューまでの目安(2つ)
- 経験者だけを募集するとき … 指名の仕組み(1つ)
合わせると、1回に見るのは最大で12項目になることがわかります。16のうちの残りは、その募集では名指しされません。
この16には、上から順番がついています。その順番の決め方は、次の節で書きます。
この16項目の一覧は、応募した人に聞いて作ったものではありません。お給料・働く時間・休み・試用期間・賞与・社会保険・交通費は求人媒体に一般にある項目で、練習時間の扱い・材料費や席料の負担・歩合・休みの取り方は、サロンを運営している現場の経験から入れています。この16項目をそのまま持っているのが、この記事の最後で紹介する道具です。この項目でないと応募が来ない、という意味ではありません。
判定は、ここで1回だけで足ります。先に2つ、答えておいてください。
- 募集の形は、雇用か業務委託か
- 未経験も採るか、経験者だけか
この2つで、下の節のどれが自分に当てはまるかが決まります。以下、当てはまる募集が限られる節には、見出しの下に[ ]で1行だけ書いておきます。自分に当てはまらない節は、そこで飛ばしてかまいません。
だから、16をぜんぶ見なくていいのです。
今日直すひとつは、「お給料の幅」です
[お給料の幅は、どの募集でも出ます。順番はいちばん上]
さきほど、1回に見るのは7〜12項目でしたね。その全部を一度に埋めようとして、着手しないまま掲載期間が終わったことはありませんか。
上に置かれている項目には、2つの条件があります。
- お店がもう答えを持っていて、今日書けること
- 書いていないと、応募する人が外から調べる方法がないこと
逆に、一緒に働く人・お客様のこと・交通費・指名の仕組みが下にあるのは、外から見て、ある程度は分かるからです。店のInstagramを見れば人数もお客様の年代も想像がつきます。書かなくていいという意味ではなく、今日直す1つには選ばれにくい、というだけです。
そのいちばん上が、お給料の幅です。
「月給25万円〜」と書いて、この「〜」の先を書いていませんか。この「月給25万円〜」は、書き方の例です。実在の求人票の数字ではありません。
応募する人が本当に知りたいのは、入った瞬間の金額ではなく、この店で続けたらどこまで行くのか、のほうです。上限が書かれていないと、上がるのか上がらないのかが分かりません。分からないものには、生活を預けられません。
上限を書き足すのにかかる時間は、5分です。この記事に出てくる5分・3分・2分は、さきほどの道具が項目ごとに置いている目安です。金額を新しく決める必要はありません。いまいちばん取っている人の水準を、「(当社スタイリスト実績)」のように何の金額かを添えて書けばいいのです。
募集の形によって、出る項目が変わります
[歩合の率と材料費は、業務委託のときだけ出ます。雇用の募集では、代わりに賞与・昇給/社会保険/交通費。練習時間の扱いは、未経験も採るときだけ出ます。経験者だけの募集では、代わりに指名の仕組み]
お給料の幅のすぐ下、16のうちの2番目と3番目に来るのが、歩合の率と、材料費・席料・道具代を誰が払うかです。ただしこの2つは、業務委託で募集するときだけ名指しされます。
歩合は、「歩合」という言葉では書かれていません。実際に出ている求人ページを4本(リクエストQJ/リジョブ2件/求人ボックス)見て、分かったことがあります。この4本では、歩合は「指名62%〜/フリー52%〜」のように、率の形でだけ書かれていました。
そして、率だけでは、応募する人は手取りを出せません。
率と一緒に、材料費・席料・道具代を誰が払うかを並べて書きます。書き方は、これくらい素っ気なくて構いません。
ハサミ・ブラシ等の道具は本人負担/席料なし
これも、お給料の幅と同じく5分で書けます。決まっていることを、そのまま書くだけだからです。率と負担が並んで、はじめて手取りが見えるのです。
16のうちの4番目が、練習時間の扱いです。こちらは、未経験も対象にするときだけ出てきます。
ここは働き方と契約の話に触れます。練習の時間を勤務時間として扱うかは、求人票にどう書いたかではなく、実際に参加が求められているかどうかで決まります。雇用のスタッフについて、参加しないことを選べない練習であれば、閉店後であっても勤務時間にあたります。書き方を決める前に、自分の店の契約と実際の運用を確認してください。
「未経験歓迎」「アットホーム」といった呼びかけの言葉は、応募する人の頭に、次の問いを立ててしまいます。
未経験歓迎と読んだ人が次に知りたいのは、いつ練習するのか、です。営業時間の中なのか、閉店後なのか。そこが書かれていないまま「未経験歓迎」だけがあると、呼びかけが逆に働きます。
しかも練習時間の扱いは、外からは確かめようがありません。口コミにも媒体のページにも、まず出てきません。書いていなければ、応募する人には想像するしかありません。
もう1つあります。「外部講習でお伝えしています」「研修制度あり」と書いても、練習時間を書いたことにはなりません。それは教育の中身の話であって、時間をどう扱っているかの話ではありません。応募する人が知りたいのは、後者です。
「シフト制」と「応相談」は、書いたことになりません
[「シフト制」と「応相談」は、どの募集でも出ます]
ここまでは、項目そのものが書かれていない話でしたね。次は、書いてあるのに伝わっていない項目と、まだ欄が空いたままの3つの話です。
歩合のときと同じく、実物の求人ページを見て、分かったことです。媒体の欄の名前が、そのまま貼られていることがあります。
- 「休日:シフト制」——これは、休みの日数を書いていません
- 「勤務時間:応相談」——これは、働く時間を書いていません
欄は埋まっているので、店の側からは書けているように見えます。応募する人の側からは、何も書かれていないのと同じになります。
- 休みは、週に何日か・年間何日かで書きます(3分)
- 働く時間は、何時から何時までかで書きます(3分)
[試用期間はどの募集でも/最低保証は業務委託のときだけ/社会保険は雇用のときだけ]
ここからは、欄が空いたままの3つです。試用期間、最低保証、社会保険です。
ここも働き方と契約の話に触れます。下の3つは条件そのものなので、書き方を決める前に、自分の店の契約内容を確認してください。
この3つ、自分の求人票に書いてありますか。転職を考える人が気にするところなので、抜けていると、そこで止まられやすくなります。単に書き漏れていることもあれば、店の中でまだ決まっていないこともあります。
ただし、社会保険だけは、店が決めるものではありません。 加入の要件を満たす働き方であれば、加入させることは法律上の義務であり、選べる項目ではありません。求人票に書くのは、その店の働き方が要件を満たすかどうかです。
書くのにかかる時間は、試用期間で3分、最低保証と社会保険は2分ずつです。時間がかかるのは、書くことではなく、決めることのほうなのです。
決まってさえいれば、書き方はこれで足ります。
試用期間3か月(期間中の給与・待遇は本採用と同じ)
最低保証あり(月20万円・入社6か月まで)
最低保証なし
この3つは、書き方の例です。実在の求人票の数字ではありません。
金額・期間・待遇は、必ず自分の店の数字に置き換えてください。求人票に書いた条件と実際の条件が違うと、入ってから必ず問題になります。書き方をそろえる話であって、条件をそろえる話ではありません。
「最低保証なし」と正直に書くことを、怖がらなくて構いません。書いていない状態は、“なし”より不安に見えます。
次の掲載を更新する前に、やること3つ
では、次の掲載を更新するまでにやることを、3つにまとめます。
- 抜けている項目を1つだけ選びます。その募集で見る項目を上から見て、最初に見つかった空欄で構いません。長くても5分です
- 決まっていない項目は、書く前に店の中で決めます。ここが一番時間がかかります。逆に言えば、決まった時点で書くのは3分で終わります
- 掲載を更新する前にやります。出してしまうと、次に直せるのは掲載期間が終わる1か月後になります
やらないことも、2つ書いておきます。
1つめは、見る項目を一度に全部埋めることです。一度に全部やろうとして途中で止まり、結局前と同じものを再掲載していませんか。1回の募集で、1つ。それで十分に変わります。
2つめは、掲載プランを上げる前に、これを飛ばすことです。掲載を強くしても、止まる場所が同じなら、止まる人数が増えるだけになります。席が空いたままの1か月がいくらかは、別の記事で数字にしています。
貼るだけで、名指ししてくれる道具があります
ここまでやったのは、自分の募集で見る項目を決めて、上から空欄を探すことだけです。それでも、16のうちどれが今日の自分に関係するのかを毎回選ぶとなると、募集のたびに手間がかかります。
サロン電卓の「求人票の穴つぶし」は、画面の「募集している働き方」と「募集しているのは」を選んで、いま出している求人ページの本文を貼ると、その募集で見る7〜12項目を上から順に見ます。書かれていなかったものは、項目名まで画面に並びます。そのうえで、いちばん上のひとつを名指しします。画面のまとめに残る「今月やること」は、多くても3つです。
求人ページを貼れないときは、項目のボタンを「書いてあります/書いていません」で押していくだけでも、同じ答えが出ます。
https://salondentaku.com/apps/job-post-gaps
登録なしで使えます。
そして、この点検は1回では終わりません。募集のたびに1つずつ埋めていきます。3回募集すれば、3つ埋まります。それだけで、1年前の求人票とは別のものになっています。
次の掲載を更新する前に、ぜひ一度、あなたの店の求人ページを貼ってみてください。今日のうちに直せる1つが、名指しで出てきます。
自分のお店の求人ページを貼るだけで、応募する人が知りたいのに書かれていない項目を点検します。貼れないときは、項目のボタンを押すだけでも同じ答えが出ます。
登録なしで、無料でお使いいただけます。
- 求人を出しても応募が来ない。前と同じ求人票を、また出して大丈夫か求人ページは貼った。それなのに、表は「まだ見ていません」のまま。文字数が短いと出る案内を、押さずに閉じていませんか。
- 応募が来た。面接は30分でいいのか60分なら14項目、30分なら8項目。落ちる6つは、上から順の6つではありません。30分でいいと決める前に、何が落ちるかを見ていますか。
- 求人サイトを開く前に。今夜のうちに紙の裏へ書くのは、どの3つですか辞めると言われた夜、まず開くのは求人サイトだと思います。その前に、紙の裏に3つ書くだけで出る金額の話です。
- スタッフが1人辞めた。空いたままの1か月は、いくら持っていくのか求人費は入れた。それなのに、採用がなかったことになっている。空いている欄が、もう1つありませんか。
- 💴 今月の歩合の支払額求人票に書く上限の元になる、いまのスタッフお一人ずつの支払額が出ます。
サロン電卓には、いま35本の道具があります。道具の一覧を見る →